けものがゆく道のむこう

いいにおいがする方へ かすかな気配をたどる道

2016-03-01から1ヶ月間の記事一覧

備忘録

期待、評価、責任、意思何かを選ぶ理由のありかを、知っておかなければならない。

感受性の領分

図書館で『感受性の領分』(長田弘)を借りてきた。これは深呼吸をするための本だ、とおもう。 余計な感情を宙に浮かせて、空いた隙間から新鮮な空気を取り込むための。 押し流されるような大きな流れから少し遠ざかって、自分のタイミングで呼吸をするため…

へんなこと

このところ、自分のことで「へんなの」と思うのは、 なにもしていないのに、失敗するんじゃないか、という恐怖に怯えているところだ。 ただただ何かに失敗する不安に包まれて、ここにはいない誰かに自分の無能さを謝りたい衝動にかられている。謝る前にやれ…

Outlaw Pete

近所の喫茶店には大きな液晶スクリーンがあって、いつもなにかしら、ロックバンドのライブ映像が流れている。 私はあまり音楽に詳しくなく、そこで流れている音楽はビートルズやイーグルスの有名な曲くらいしかわからない。 マスターに訊けば名前を教えてく…

ひとつの方法

自尊心を育む、あるいは自分を信頼するための、たったひとつの方法は、知らなかったことを知るように、 昨日できなかったことを、今日できるように、 ひとつひとつの選択に責任を持つように、そのように生きる自分自身を認識すること。自尊心は、誰かのまな…

悪意のない言葉

誰かの言葉がずしんとくるのは、それが図星だからだ。 自分自身で痛いほどにわかってて、だけど直視するのが怖いような事柄を、言語化されて渡されてしまった。悪意なく投げられた言葉。発言者を恨んでみても、生産性がない。 恨んだところで、私の状況は変…

ソフィーの世界

前回、江戸川乱歩『人間椅子』のラジオドラマ版をみつけて、単純作業のBGMとしてずいぶん優秀で気に入った。タイトルはよく耳にする作品だから内容は知りたい、しかし本を読むのは少し面倒だ…という怠け者には、音声で楽しめるというのがよい。 他の作品を探…

「あらまぁ」の効用

失敗したり、びっくりするようなことが起きたとき、 大きなため息をつく前に、とりあえず「あらまぁ」と呟くようにしている。緊張感のない語感がいいんだろう。ほどよく肩の力が抜けて、起こってしまった事柄への執着が減る。自分の失敗でも「あらまぁ」って…

亡霊と記憶

ちょっと見かけた長田弘氏の文章が気になって、引用本の『感受性の領分』をじっくり読んでみたい気になった。残念ながら大学の図書館にはなく、ならば買おうと検索したら、どれも中古品の取り扱いだった。あらまぁ。市立図書館に行くか、中古で買うか。どう…