けものがゆく道のむこう

いいにおいがする方へ かすかな気配をたどる道

2018-02-01から1ヶ月間の記事一覧

宇宙のどこかにいるかもしれない生命体に宛てた電気信号みたいに、誰に目撃されるわけでもない言葉を紡ぎ続ける。 本当は言葉を届けたい相手の名前を知っているのに、宛名にその名を記すことができない臆病者だ。 既読がついたかどうかなんて知りようがない…

他者を神格化すること

誰かの幸せを願うことがほんとうに上手な人がいる。一方で、その人は カミサマというのは極端だけど、他者のことを「こうだったらいいな」という期待の色眼鏡で見て、ものすごく高い評価することがある。 そういう判断をするとき、その人は無意識のうちに他…

いいときもある。 わるいときもある。 それが大前提。どんなときも、ひとつずつ始めて、ひとつずつ終わらせる。かたまりは大きい。 そのままでは食べられない。 だから小さく切り分ける。小さなかたまりから、ひとつずつ片付ける。

その他

女性として生まれたことに絶望したことはなかったが 男性として生まれなかったことを恨めしくおもったことはある。私は自分が女であることを、できれば忘れていたい。 膨らんできたお尻も胸も生理も、自分の身体だからどうにか受け入れる。 制服のスカートも…

できるようになったこと

この数ヵ月で、なにができるようになったのかというと、自分をほめて、機嫌をとるのがうまくなった。 今日のことを明日に引きずらないように切り替えるのがうまくなった。 眼の前のことに集中して取り組めるようになった。 責任の範囲について合意を得てから…

はやくしてくれないと 次の脱皮は 抜け殻と一緒にあなたを置き去りにして 私は別の場所に行くだろうそんな予感があるはやく、はやく、私を捕まえて私がまだ、ここにいるうちに

三歩進んで二歩下がって三歩進む私の現在地と速度

苦し紛れにじたばたしていると、じたばたしたなりに何かに触れることがある。 それはだいたい誰かの静かな心遣いとして私の前にあらわれて、私の前にあった道のかたちを変えてゆく。すれ違いざまに肩が触れた名前を知らない人々の、偶然の言動に強く影響を受…