けものがゆく道のむこう

いいにおいがする方へ かすかな気配をたどる道

徒然草を読んでいる

徒然草』を読んでいて、兼好法師の語り口から一人の友人を思い出した。

対象を観察する目と、それを他者に語って聞かせるときの切り取り方が似ているような気がする。
愚かさや滑稽さを的確かつ辛辣にこきおろす同じ口が、次の瞬間には驚嘆や尊敬を素直に表現する。
対象に誠実であるという姿勢に、おおきなあたたかさを感じる人だ。