自分の存在を否定するために、 自分について描かれた本のいっさいを捨てようとした。きちんと区切りをつけずに、 栞もはさまないで、私は本を閉じてしまった。 物語の中にあなたを置き去りにしたまま。
あなたから盗み取ったあなたの一部を 私は死ぬまでに 返すことができるだろうか
私はなんとなく、紙とペンを使って手紙を書くことが好きだ。 いまこの空間を共有していない誰かに、いまここにいる私が書くことばが伝わる。 そのことが、不思議でおもしろいとおもう。ここにいない相手に、時空をまたいで伝えたいことがあって、 宛名に書い…
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