けものがゆく道のむこう

いいにおいがする方へ かすかな気配をたどる道

あちらとこちら

自分の意志だけで選ぶものなんてどこにもない。これまでも、これからも。
誰もいない方へ、無難ではない方へ
そういう場所に行きたがるのは、
それが何ものにも影響されずに、自分だけの意志で選んだものだと信じたいからなんでしょう?


ここに在るということは、何かに内包され続けるということ。
絶えず他が流入し、私は変質しながら、同時に他を変化させている。
内側と思った部分をなぞっていくと外側になってしまうだまし絵のように、内と外がひっくり返り続けて、自他の境界は明確なのに、その線のこっちとあっちのどちらが自分かわからなくなってしまう。