けものがゆく道のむこう

いいにおいがする方へ かすかな気配をたどる道

献血とハンバーグ

400ml献血を行うつもりで献血ルームへ行ったが、ヘモグロビンの値が12.3g/dlと、既定の12.5g/dlに満たず、血小板の成分献血に変更した。
もともとヘモグロビンの量が多くない体質のようで、これまでも献血可能なギリギリの値であったらしい。
献血したいって気持ちはほんとうに大事なんだけれど、こういう値は人によってそれぞれだから、足りない人は無理しちゃダメだよ。あり余ってる人が献血すればいいんだから」
という医師の言葉はもっともであった。
それでも、献血したい、という私の気持ちを傷つけないためか、すぐにヘモグロビンの規定値が少し低めに設定されている血小板献血をするよう方針を変更してくれた。

ヘモグロビンの量には食生活が大きく影響していて、肉をあまり食べない人は数値も低くなるという。
いわれてみれば、一人暮らしをしてからは肉を食べる頻度が減ったから、それも数値が低くなった原因のひとつかもしれない。
タンパク源には、調理しなくても食べられる豆腐、納豆や卵をつい選びがちだ。

そんな話を聞いたら肉が食べたくなる単純さで、お昼は近所のステーキ屋さんでハンバーグを食べた。
初めて入ったお店で、内装も目を引くユニークさだったが、店内に掲示された店長からのお願い(というか、position statement)の箇条書きが一番印象的だった。
店長は会話に応じない、長居しないでほしい等、方針がきっちり明文化されているのが物珍しくて、つい全部読んできた。
30年以上も続いているお店だというから、その期間に見出した最善のスタイルなんだろう。