けものがゆく道のむこう

いいにおいがする方へ かすかな気配をたどる道

わたしでいるために

彼が何を思ってあんな表情で私と話すのかわからない。
考えてもわからないので放っておく。

それは彼の感情であり、私に直接伝えられない限り、私とは無関係だ。

そう強く思っていないと私の精神がだめになってしまう。
だから、今はそういうことにしておく。

彼の評価は欲しくない。
誰の評価も、ひょっとしたら、欲しくない。

だけど何かを残さなければ、私は私でいられない。

そのことが、とても悔しい。